横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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高齢者に話かけるときにはゆっくり話す

今日はクイズから。
次の文の違いは何でしょう?

サッカー日本代表が2勝した。
サッカー日本代表に2勝した。

最初の文はサッカー日本代表が勝ち、後の文は負けたのです。わずか”が”と”に”の違いだけです。でも、一文字聞き逃すだけで正反対の意味になってしまいます。そこが、日本語の大変難しいところです。

高齢者や難聴者は、そんな一文字を聞き逃すことが明らかに増えていきます。特にドラマや映画などでは、俳優が感情を込めるために、早口になったり、小さな声になることが度々あるため、意味が分からなくなってしまうのです。逆にニュースは聞き取りやすい。

また、高齢者になると脳の計算スピードが落ち、記憶力が下がり、思い出すのにも一苦労するようになってしまいます。
高齢者と話す時には以下のことに注意して下さい。
①ゆっくり
②大きな声で
③言葉を省略しない
④正面を向いて表情をつくる

何回も話さないといけないと、誰もが辛くなっていきます。実は、聞く高齢者も辛くなっていきます。結局は、「もういい」、と話を止めてしまうことにもなりかねません。

そんな高齢者は、人付き合いが疎遠になり、世の中の変化や新しい常識にもついていけなくなりやすくなります。そのため、若い人とは理解し合えなくなっていき、頑固な性格になってしまうことさえあります。

高齢者は、コミュニケーションが難しくなってしまうと、認知症になる確率は明らかに高くなります。そして、ますます会話が出来なくなり、悪循環になってしまうことが問題になっています。

高齢者とも、上手に会話が出来るようになって欲しいものです。