2024/08/22
ダイビングの後に細菌性の副鼻腔炎を合併することがあります。以前は無関係と言われていましたが、私自身も経験があります。
原因としては主に2つあります。
①ビギナーの方に多いのですが、耳抜きの不良のため、何度も強く鼻をつまむことで、海水が鼻に入ってしまうことで起こります。又、マスクのノーズポケット(鼻をおおう部分)が合っていないため、鼻に海水が入ることもあります。水泳でプールの水が鼻の中に入ってしまうのと同じです。ダイビングだと、水圧とバルサルバで、海水が入り易くなることがあります。海水にはまだまだ知られていない微生物がたくさんいるため、なかなか通常の薬が効かないことがあります。対策としては、自分に合ったマスクを使うことと、耳抜き対策です。
②元から風邪をひいていて、耳抜きの時に圧がかかり、副鼻腔に細菌の多い鼻水が入ってしまう。 これも、耳抜きが不良のことが多いのです。対策としては、風邪をひいている時には無理をしないことです。事前に治療を受けた方がよかった、という場合も少なくありません。
似た病態でサイナススクイーズがあります。これは細菌が原因ではありません。これは、私の他のブログでも説明してありますが、耳抜きの不良と同じ圧平衡の不良が原因です。 治療と対策は違います。