2025/11/28
嗅覚障害の患者さんの中に、入浴剤を使い、臭いが回復した人がいました。
風呂場は暖かく、湿度が高く、花粉やほこりが少ないため、鼻にとっては最も良い環境です。
入浴剤は匂いが強く、様々な香りのものが売られています。お風呂にゆっくり入り、鼻から大きく深呼吸をしてください。毎日やることが大変よい嗅覚改善のトレーニングになります。
鼻うがいをされる場合も、入浴時に行うと良いでしょう。鼻が通りやすくなっているのと、体温と同じ温度で鼻うがいをすることが望ましいからです。
花粉症や風邪をひいた場合も、入浴後にしっかり鼻をかむと良いでしょう。鼻が通りやすくなるだけでなく、鼻水に適度な水分が加わり鼻をかみやすくなるからです。そして、副鼻腔炎になりにくくなり、なった場合にも治りやすくなるのです。
だからと言って、高齢者や高血圧の方は寒い日に熱い風呂に長く入らないで下さい。風呂場から出た後に、身体が急に冷えて、倒れて大事に至る方が少なくありません。脱衣室を温めておくと良いでしょう。
