2025/12/19
冬になると空気が冷たく、乾燥していきます。手がカサカサになってヒビ切れることもあります。それと同じで、鼻の中もカサカサになっていくことがあります。特にオフィス、ホテル、デパート、飛行機などには窓がなく、1日中エアコンがついているため、空気はカラカラになっています。
鼻の中は粘液で適度に湿っている必要があります。ほこり、花粉、病原菌などを粘液に付けて、くしゃみや鼻水などで排出します。また、各種の免疫反応も起こり、病原菌が早く治るように、再度同じ病原菌の感染症にならないような特別な免疫が出来ます。
鼻の中の乾燥が強くなると、鼻水の中の水分が減り、固まり、鼻くそが増えていきます。それを取るために、鼻を強くかんだり、ほじくっていると、少し出血し、かさぶたが出来てしまい、更に鼻のつまりが悪化します。そして、また鼻を触り、悪化していきます。このサイクルを止めなくてはいけません。
対策は、まずは加湿です。仕事中は難しいと思いますので、自宅は加湿をしっかりして下さい。風呂場は湿度が特に高く、長めにいるとよいでしょう。睡眠時間は長いので、加湿器の使用が特に効果的です。床下暖房があれば、エアコンよりも乾燥しにくいので、優先的に使って下さい。
寒くても、定期的な換気を忘れずにしましょう。
空気の乾燥が強い場所ではマスクを着用することも勧められます。
鼻をかむ時には優しく、鼻の中にキズをつけない。指を鼻の中に入れると、爪が当たりキズを付けやすいので、最低限にしましょう。患者さんに女性が多いのは、女性の方が爪が長い傾向にあるからでしょう。 ★EPARKクリニック・病院の掲載にも同じ内容で反映する
