横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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いつになっても鼻炎が治らない!

昨日来られた患者さんはアレルギー性鼻炎で何年も薬を飲み続けていました。処方箋を見ると、たくさんの薬を長期間内服し続け、何年も通院してきたことが分かりました。お金もだいぶかかっただろうなぁと感じました。
アレルギー性鼻炎の大半の患者さんは勘違いされています。
アレルギー性鼻炎の治療の最も大切なことは薬を飲むことではありません。今年出たばかりの最新のアレルギー性鼻炎ガイドラインにも記載されています。最も大切なことはアレルギーの原因(アレルゲンと言います)であるホコリや花粉を明らかにして、出来るだけ遠ざけること。アレルギー性鼻炎の全ての症状(鼻水、くしゃみ、鼻詰まり、目の痒み、咳など)はアレルゲンを身体から追い出そうとして出現しています。
アレルギーがどんなに強くても、アレルゲンをある程度以下まで減らすと、症状は止まります。スギ花粉症の方が、花粉の無くなる5月には自然に症状が消えてくることから理解して頂けるかと思います。
ですから、当院では、アレルギーの原因を出来る限り明らかにし、生活環境や習慣の中で改善出来るところを探して、極力改善することをアドバイスし続けています。
アレルゲンはホコリ、ダニ、花粉、動物の毛、カビなど多岐にわたります。
ホコリやダニは完全に除去することは非現実的ですし、ペットアレルギーの人がペットから離れることは無理でしょう。でも、何とか少しずつでも改善出来るように当院では適切なアドバイスをしています。
先週来られた患者さんはウサギを飼っていて、他の多くの医療機関を受診し、検査を繰り返していてもアレルギーの原因が分かりませんでした。念入りにお話を聞いた結果、ウサギのエサがアレルギーの原因である可能性があると考え、アレルギーの検査で明らかになりました。別のエサに変えるアドバイスをしたところ、症状は消失し、長年やめられなかった薬を止めることが出来ました。
たいていのアレルギー薬は症状のみを軽くする対症療法です。薬を飲んでいるからといって、アレルゲンを避けないでいると、アレルギーは確実に進行していきます。それは、より強い力でアレルゲンを追い出そうと症状が強くなってしまうから。今まで効いた薬が効きにくくなったり、他のアレルギーが出たりします。アレルゲンを出来るだけ避けることが大切であることをご理解ください。