横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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新型コロナ流行下での花粉症対策

当院にも、少しずつ花粉症の患者さんが増えて来ました。
花粉症の3大症状は、くしゃみと鼻水、鼻詰まり、目の痒み。そのため頻回に鼻や目を擦ったり、鼻をかんだりしてしまいます。ほとんどの方は無意識に鼻を触れて左右に擦ってしまい、私達医者の間では、アレルギー性鼻炎を持っている人の挨拶と言われていました。更に花粉症が重症になってくると、咳も出現します。鼻詰まりが強くなると、口呼吸になって、喉が乾燥していきます。いつの間にか睡眠の質も悪くなり、疲れが蓄積して、免疫力が低下していきます。
このような状況では新型コロナウイルスに感染しやすくなると日本医大の大久保教授も警告を鳴らしています。また他の人にも感染させやすくしてしまいます。電車の中や仕事場などでくしゃみや咳をしていると現在の状況下では間違いなく嫌がられるはずです。
そこで、今年の花粉症対策としては、鼻や目を出来るだけ触らないで済むように、例年以上に早めの治療とやや強めの治療も必要になります。
花粉症の症状が出始めたり、そろそろ心配になってきましたら、早めに治療を受けるようにして下さい。まずは内服薬ですが、自分に合う薬を選んでもらって下さい。点鼻薬、点眼薬も必要に応じて併用します。免疫療法を受けられている方は、舌下治療でも皮下注射治療でも、引き継ぎいつも通りの治療を続けて下さい。レーザー治療は、症状が出る前か、花粉症初期に行うと特に効果的ですので、早めに受けられるようにして下さい。最重症の方にはゾレアの注射も昨年から出来るようになりました。
花粉症に対して未だステロイドの注射を行っている医療機関があるようです。以前から学会等では好ましく無い治療と考えられ、新聞や雑誌等でも注意をされています。ステロイドの注射は花粉症にはある程度効果は有りますが、身体全体の免疫力を低下させて感染症にかかりやすく、また重症化しやすくなることがあります。そのため特に現在の新型コロナ流行下ではおやめください。ちなみに、新型コロナの治療で使用する場合のステロイドとは全く使用法が異なりますので、混同されないで下さい。