横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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においが突然しなくなった。

新型コロナウイルス感染の症状として嗅覚障害や味覚障害が特徴的と考えられています。もしそのような症状と発熱、咳、倦怠感が持続している場合には新型コロナウイルスPCRの検査が受けられる医療機関を受診して下さい。発症後から10日から14日経過しても改善しない場合には、仮に新型コロナウイルスに感染していたとしても感染力はなくなっているため、当院などの耳鼻咽喉科を受診して下さい。
嗅覚障害の原因には大きく分けて、①鼻詰まりと②においの神経が悪くなっている場合があります。鼻詰まりが原因ならば副鼻腔炎や花粉症などのアレルギーの場合が多く、耳鼻咽喉科で治療を受ければたいていの場合は比較的簡単に改善します。ただ稀にはガンなどの腫瘍が原因のことも有りますので、内視鏡検査を受けることが必要です。
新型コロナウイルス感染、外傷、加齢、脳の疾患の場合には嗅覚にかかわる神経が障害されていることが多いです。治るのには時間がかかることが少なくなく、患者さんにより約半年まで薬を使うこともありますが、残念ながら、治らないこともあります。薬はステロイド系の点鼻薬、ビタミン剤や血流を良くする薬、漢方薬などが一般的です。稀には嗅神経の悪性腫瘍が原因の場合もあり、大きくなると脳内に入り込んでしまい、命に関わります。
においが障害される一番頻度が高いものは、何と言っても風邪をひいた時です。鼻詰まりが原因の場合、神経が悪い場合、その両方が合併している場合があります。鼻詰まりが原因の場合には通常1週間くらいで自然に治ることがほとんどです。10日以上続く場合には、神経の障害や他の疾患が隠れていることもあり、耳鼻咽喉科を受診して下さい。永続的な嗅覚障害で頻度が高いものは、風邪の後の神経障害と加齢と考えられています。
他にも、においが弱い場合、ある種のにおいがしない場合、変なにおいに感じる場合などの場合にも耳鼻咽喉科を受診して、原因をハッキリさせて、治療を受けられることをお勧めします。