2021/05/20
当院では、スタッフの新型コロナに対する2回のワクチン接種を完了しました。副反応は意外に多く、一般の皆さんがこれからワクチンを受けられる上で参考になることを述べていきます。
当院のスタッフでワクチンを接種した11名中4人に報告すべき副反応が出ました。1人は1回目、3人は2回目に出現しました。副反応の症状は39°以上の熱発、頭痛、強い倦怠感、吐き気がひどくて食事が取れないといったものでした。いずれもワクチン接種翌日に出現していました。アレルギー疾患を持っている人が4人の内3人いました。
以上から、みなさんに注意出来ることを述べていきます。
ワクチン接種前には体調を万全にしておく。
ワクチン接種翌日は仕事などの予定を入れず、あまり疲れないように過ごす。
熱や頭痛はロキソニンなどの鎮痛剤で対応。
アレルギー疾患のある方は特に注意。
あまり辛いようでしたら、医療機関を受診。
2日後には、症状は急速に楽になっていきますが、4日くらい完全に治るのにかかる人もいます。
幸い、当院のスタッフは重症のアレルギー反応であるアナフィラキシーにはなりませんでした。しかし、ワクチン接種会場ではアナフィラキシーになった方もいて、私に緊急電話連絡があり、治療など症状に合った対応のアドバイスをしました。
実は、ワクチン接種会場には専任の医師やアナフィラキシー対応に慣れていない医師がいない場合が少なくありません。でも、バックアップなどの対応が出来るように、準備はされていますので、気兼ねなくワクチンを受けて下さい。