横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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ペットアレルギー特にネコは飼っていなくても注意

イヌやネコなどのペットを飼っている方が多くなるにつれ、ペットアレルギーの相談も受けることが増えてきました。ペットは可愛くて、もう家族の1員になっている場合も少なくありません。私も以前にトイプードルを2匹飼っていて、その気持ちがよく理解できます。
現代では、ほとんどの人がペットを室内で飼うようになっています。そのため、ペットと接する時間が増え、ペットアレルギーの人が増える原因にもなっています。主な原因はペットの毛ですが、セキセイインコなどの鳥ではフンや血液までもアレルギーの原因になります。また、ペットを室内で飼うとハウスダストやダニも増えるため、そのアレルギーの方が先に出ている場合もあります。
特に大切なことは、ペットを寝室にだけは入れないこと。ネコやイヌの毛が布団の中に入るとなかなか取り除くことが出来ません。寝ている時間は長く、アレルギーが出やすく、より強くなっていくことになります。
以前にも述べましたようにアレルギーの症状は、嫌なものを追い出そうとするためのもので、くしゃみ、咳、鼻水、目の痒み、皮膚の痒みなどです。
特にネコの毛は細く軽いため、空気中に長時間漂うことが知られています。毛が舞わないように、粘着テープのついたローラーや拭き掃除も忘れないで下さい。ネコアレルギーの場合は、重症の喘息になることがあり、アメリカでは亡くなる方もいます。アメリカの海外医学生向けの英語の本の中には、咳がなかなか治らない喘息の人に対して、隣りの家にネコがいるかを聞く問診があり、驚かされました。ネコアレルギーは自分がネコを飼っていなくても、おこることが少なくないのです。自宅の周りや公園にノラ猫がいれば、ネコアレルギーになっていることもあります。
毛の長いペットを飼っていたら、掃除は毎日念入りにして下さい。
ブラッシングは風呂場ですることをお勧めしています。その後、シャワーで毛をしっかりと流せるからです。
空気清浄機も時には有効で、換気も風が通るようにしっかりとして下さい。
一度ペットのアレルギーが出てしまうと治すことは出来ません。スギ花粉、ダニ、ハウスダストの免疫療法のように根本的な治療は有りませんし、これから開発される見通しも今のところありません。
大切なペットといつまでも一緒に暮らしたならば、充分に注意をして下さい。