横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

いでい耳鼻咽喉科医院
ご予約・お問い合わせ tel.045-715-4133

〒232-0067
神奈川県横浜市南区弘明寺町134 GMビル1F

  • HOME
  • 院長のブログ
  • ダイビング中でのめまいは命取りになることがある その対応とリバースブロック①
ダイビング中でのめまいは命取りになることがある その対応とリバースブロック①

ダイビング後のめまい(外リンパ漏、内耳型減圧症)はよく知られています。今回はあまり知られていない、より危険なダイビング中でのめまいについて私の経験を交えながら、書きます。

私は元々左耳の耳抜きが不良で、苦労することがあります。徐々に耳抜きも上手になってきた頃、浮上時に初めて軽い耳の痛みがあった後突然、目がぐるぐるまわり、吐きそうになりました。目を閉じて、深呼吸を繰り返しているうちに、徐々にめまいは消えていきました。

これは、耳のリバースブロックに伴うめまいです。私は瞬時に理解したので、落ち着いて対処できました。

しかし、大半のダイバーはパニックに陥ったことでしょう。海中で回転性のめまいがおこると、周囲の風景が回転して見えて、上下左右が分からなくなります。命の危険を感じて、パニックになり、急浮上したり、別の方向に進んでしまうこともありえます。間違いなく呼吸が速くなりますから、ダイビングの最後の方ですと、エア切れになって亡くなることもあるのです。

耳抜きが不良の人はリバースブロックの危険も高くなります。ダイビング耳抜きが上手になり始めると、潜行時に充分に耳抜きをしない方もいます。そんな時にリバースブロックがおきます。

心配でしたら、ダイビングとめまいに詳しい耳鼻咽喉科の医師を受診して下さい。


第二鼓膜は耳小骨(アブミ骨)の奥と下にある。