2025/09/19
初めて京都の桂離宮に行きました。古い日本庭園や茶室は美しく、バラエティに富んで、細部に様々な工夫がされていました。
今回は、その時に使ったタクシーの運転手の話。年齢は70歳前半で、定年後に再雇用された方でした。京都はたくさんの国から観光客を迎えて、賑わっていました。そのため、京都のタクシーは外国からの方を乗せることが多いのです。
そこで、そのタクシー運転手は、英語以外にもフランス語、スペイン語、中国語、韓国語、アラビア語、ベトナム語など様々な言語で簡単な挨拶ができるように努力しているそうです。実際にいくつかの外国語を使うところを、私のにも見せてくれました。時には、その国の歌を現地語で歌うことまでして、喜ばれるようです。外国人に発音を注意され、修正していくうちに上手になっていきました。そのため、時には、外国語がペラペラだと勘違いされ、速口で一気にしゃべられ、困ることがあるそうです。でも、そんな生活をとても楽しんでいて、私は素敵だな、と思いました。
私は診察の中で、外国の人には主に英語を話します。でも、他の言語は自信がないので、話すことはあまりありません。少しだけでも、その患者の国の言語を使えたらいいのになぁ、と思いながらいつのまにか時が経ってしまいました。
患者さんの中には、このタクシードライバーなように70歳以上になってから、外国語を学び始める方もおられます。そのような人はイキイキして、輝いているようにも見え、私は心から尊敬します。学ぶ上で年齢は関係ないことを、改めて教わりました。