2025/10/15
福岡市立博物館に行って来ました。学会でたまたま近くのホテルに宿泊したため、帰りに立ち寄ったのです。お目当ては、志賀島で見つかった金印。日本人ならば誰もが知っている教科書でもお馴染みの金印です。もちろんトップクラスの国宝です。模造品は各地にあり、私も何度か見たことはありました。でも、本物は福岡の福岡市立博物館にありました。
この金印は約2000年前の弥生時代に、後漢の皇帝から当時の奴国に授けられたものが、偶然江戸時代に、志賀の島で農民によって水田の溝から発見されました。漢委奴国王と掘られ、取手はとぐろを巻いた蛇の彫刻があります。
小さな金印でしたが、光に反射して美しく輝いていました。直径は2.3cmと小さく、10円玉と同じくらいの大きさです。今の印鑑とは逆で、字体が凹んでいました。通常の印鑑とは違う使い方をしていたからです。手紙を封する時に粘土を当て、その後に金印を押して、字が浮き出るようにしたそうです。西洋にも同じように手紙を封することがありましたので、同じですね。金だから質量が大きく、小さくても108g(約10円玉24個)と重く、水田に落としてしまうと、なかなか見つからなかったのでは、と考えてしまいました。
太古の時代において想いを寄せて、いい気分転換になりました。
皆さんも、たまには旅行に出かけて、非日常を楽しんで下さい。ストレス対策と運動不足解消にもなります。