横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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片耳がぼーとする、響いて聞こえる、2重に聞こえる

毎日このような症状を訴える患者さんが来られます。色々な病気が考えられますが、最近特に急増しているのが低音障害型感音難聴。
鼓膜を見ても正常、聴力検査で片側の低音域のみ聴力が低下しています。会話音域は障害されておらず、聞こえが悪いことを自覚していないこともあります。聞こえ方に左右差があるため、音が2重に聞こえることもあります。また聞こえが悪い方の耳は音が響いて聞こえることもあり、正常の耳の方が悪くなったと誤解している方も少なくありません。
以前は突発性難聴に含まれていました。しかし、低い音だけ悪い場合には治りやすいが、再発することが多く、一部の方は激しいめまいを伴うメニエール病に移行することも分かってきました。そこで、低音域のみ悪い突発性難聴を低音障害型感音性難聴と呼び、突発性難聴とは分けて考えるようになりました。 
原因はストレス、追われているような忙しい生活、運動不足など。今の時代は、そのような方が増えているため、この病気が増えているのだと考えています。特に大変真面目で、嘘のつけない正直な方に多いです。ですから、今の日本の政治家には少ないとも言われています(笑)。
治療はビタミン剤、血流を良くする薬、利尿剤、ステロイド、漢方薬、精神安定剤、めまいの薬などを患者さんの病状に合わせて処方していきます。
大半の患者さんは治りやすく、自然治癒もあります。しかし、一部に治りにくい方もおられ、その中には脳腫瘍など危険な病気が隠れていることがあるため、脳のMRI検査が必要になります。
患者さん自身は、生活スタイルの改善とストレスを感じないように努力して頂くことが必要です。