横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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認知症になりたくないならば②嗅覚障害

嗅覚の低下は、一般には男性が60代から、女性は70代から出てきます。
 最近では嗅覚障害は認知症の前駆症状として注目されています。特にアルツハイマー型認知症、パーキンソン病、ルビー小体型認知症の場合に多く見られます。
 嗅覚障害が気になり始めたら、発症後2週間以内までは新型コロナウイルスの感染の可能性もあり、気になればPCR検査が出来る医療機関を受診して下さい。お勧めは、発熱や咳などが無ければ、2週間過ぎまで様子を見て、改善しない場合に耳鼻咽喉科を受診して下さい。耳鼻咽喉科では、内視鏡やレントゲンなどの検査で鼻の疾患があるかを確認します。また、嗅覚障害の程度を調べます。
 鼻に明らかな疾患が無い場合には、脳神経内科や脳外科などで認知症の検査を受けられても良いかと思います。今年、新しい有望な認知症の薬が出ています。

バラ、ヒノキ、墨汁のにおいが分かりづらい時に要注意と言う医師もいますので、気にしてみて下さい。

予防に大切なことは、禁煙、運動、生活習慣改善です。脳をしっかりと使うこともとても大切です。座って長時間テレビや動画を見ているとか、ただ音楽を聴いているだけではいけません。お勧めは、計算やパズルをする、作文、短歌を作る、音楽を演奏する、編み物、絵を描く、将棋をするなど自らやることです。つまり、受け身にならないようにして下さい。

また、嗅覚障害があると、食事中に食べ物と飲み物のにおいがしないため食欲が落ち、生存率が明らかに低下することも分かってきました。食事の時に、食べる前ににおいを10秒かぐことも嗅覚訓練として有効です。全ての食べ物じゃなくても構いませんが、試してみて下さい。花が好きな方は花の香りを嗅いでみて下さい。ただ、その時にはハチが隠れていることもありますので充分に注意をして下さいね。