横浜市南区弘明寺のアレルギー科・耳鼻咽喉科
いでい耳鼻咽喉科医院

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【No.221】運動する方は、プロテインと大豆アレルギーにも注意

プロテインを飲んでいる方が増えているように感じます。栄養不足を補うために飲んでいる方もおられますが、大半は筋力をつけるためのプロテインです。プロテインはタンパク質で、時にアレルギーをおこすことがあります。

先日、中学生のサッカーをやっている女子が、アレルギーで受診されました。その女子は、筋力増強のためプロテインを毎日飲んでいました。そのプロテインは大豆由来のソイプロテインでした。いよいよ、中学生も筋力増強のために、プロテインを飲むようになったことに驚かされました。

筋力増強のためのプロテインは主に大豆か牛乳由来です。そのうち。大豆の方が植物のため健康に良いと考える人も多いようです。

豆乳では激しいアレルギーが起こることがあり、このブログNo.95でも警笛を鳴らしました。

ソイプロテインも豆乳も、飲料として投与されるため、高濃度の大豆タンパク質が急速に身体の中に入るのです。特に筋力をつけるためのソイプロテインは、豆乳よりも質量ともに遥かに多く、毎日のように飲むことが多く、直前直後に運動もするため、より深刻になることがあるのです。

主な症状は、他の食物アレルギーとほとんど変わりません。
 皮膚のかゆみと赤み
 口や喉のかゆみ
 咳、呼吸の苦しさ
 鼻水、鼻づまり、くしゃみ
 腹痛、下痢

 ひどい場合にはアナフィラキシーをおこし、脈が速くなり、呼吸困難になり、意識を失います。ただ、この場合には、実際には過呼吸だけのことも少なからずあり、鑑別には注意が必要です。

大豆アレルギーがある方はソイプロテインは飲まないように気をつけてください。

アレルギー検査でシラカバやハンノキの花粉症がある方は、大豆アレルギーが出やすくなりますので注意してください。

リンゴ、モモ、サクランボのアレルギーがある方も大豆アレルギーがおこしやすくなりますので注意して下さい。(PFAS 花粉食物アレルギー)

豆腐や納豆は大抵の場合は大丈夫です。でも、大豆アレルギーの程度が強くなってしまうとアレルギー症状が出ることもあります。

特に、体調が悪い時、睡眠不足など免疫力が落ちた時に、アレルギー症状が出やすいので気をつけて下さい。そのような時には、抗アレルギー薬を事前に飲んでおくことも勧められます。

心配な方は専門の医療機関を受診して下さい。